docker buildコマンドのオプション
docker build コマンドは Docker イメージを作成するために使用されます。
以下は、docker build コマンドの主なオプションの一覧です:
1. -t または --tag
イメージに名前とタグを付けます。
形式は name:tag で、タグを指定しない場合は latest がデフォルトで使用されます。
docker build -t my-image:latest .
2. -f または --file
Dockerfile の場所を指定します。
デフォルトでは、Dockerfile という名前のファイルが使用されます。
docker build -f Dockerfile.dev .
3. --build-arg
ビルド時に引数を指定します。
これにより、Dockerfile 内で ARG 命令を使用して、ビルド時のパラメータを変更できます。
docker build --build-arg MY_VAR=value .
4. --no-cache
キャッシュを使用せずにビルドします。
通常、Docker は以前のビルド結果をキャッシュして再利用しますが、このオプションを使うと新しくビルドします。
docker build --no-cache .
5. --rm
ビルド中に生成された中間コンテナを自動的に削除します。
デフォルトで有効です。
無効にするには、--rm=false を使用します。
docker build --rm=false .
6. --target
マルチステージビルドを使用して、指定したビルドステージまでビルドします。
これにより、特定のビルドステージだけをビルドすることができます。
docker build --target stage2 .
7. --ssh
ビルドコンテキスト内で SSH エージェントを利用できるようにします。
このオプションは、SSH 鍵をビルドプロセスに渡すのに役立ちます。
docker build --ssh default .
8. --network
ビルド中のネットワークモードを指定します。
これにより、ビルドプロセスが特定のネットワーク設定で実行されます。
docker build --network host .
9. --platform
ビルドするイメージのプラットフォームを指定します。
これにより、特定のアーキテクチャ向けにイメージをビルドできます。
docker build --platform linux/amd64 .
10. --quiet または -q
ビルドプロセスの出力を抑え、最終的なイメージ ID のみを表示します。
docker build -q .
これらのオプションは、ビルドのカスタマイズや効率的な管理を可能にします。
ビルドの設定に応じて、適切なオプションを選択してください。